血行動態をトレースする
コロトコフサウンドグラフ (KSG:Korotkoff SoundGraph)
血圧測定において、腕帯の空気を排気していくと、トントンという動脈音(コロトコフ音)が聞こえ始めます。
初めて聞こえたときの音が最高血圧(収縮期血圧)です。
だんだんと空気を抜いていくと、ザッザッと大きく濁った音に変わり、それから再び澄んだ強い音に変わります。
やがて小さくこもった音になり消失します。
最後の音が最低血圧(拡張期血圧)です。
KSGとは、このようなコロトコフ音の変化を記録・グラフ化したもので、心臓や血管の状態により異なった変化を示します。
コロトコフ音パターンの加齢変化
理想パターン(スワン型)をしていても加齢と共に、三角形の頂点が下にスライドします。
頂点からなる黒の三角形が小さくなり、無くなると天命を全うすることになります。
漢方ではこの部分を「腎気」と現し、腎気が不足した状態を「腎虚」と判断します。
見かけだけでは判断できない若さ(五臓六腑の健康度)のバロメーターにもなります。
測定してみるとおもしろいですよ。
血流・血行動態測定(脈波・コロトコフ音記録計 GP-303S)
総末梢抵抗( 末梢血管に血液が流れる時の抵抗で、血液が身体のすみまで流れているかを示す指標)も、見ることができます。